報告書

島名熊の山遺跡(12区)

書名ふりがな しまなくまのやまいせき
書名 島名熊の山遺跡
副書名かな しまな・ふくだつぼいったいがたとくていとちくかくせいりじぎょうちないまいぞうぶんかざいちょうさほうこくしょ
副書名 島名・福田坪一体型特定土地区画整理事業地内埋蔵文化財調査報告書
巻次 15
シリーズ名 茨城県教育財団文化財調査報告
シリーズ番号 291
編著者名 齋藤真弥/酒井雄一/渡邉浩実/松本直人/齋藤貴史/清水 哲
編集・発行機関 財団法人茨城県教育財団
発行年月日 20080324
郵便番号 〒310-0911
住所 茨城県水戸市見和1丁目356番地の2
電話番号 029-225-6587
遺跡名ふりがな しまなくまのやまいせき(じゅうにく)
遺跡名 島名熊の山遺跡(12区)
所在地ふりがな いばらきけんつくばしおおあざしまなあざかとりまえ
遺跡所在地 茨城県つくば市大字島名字香取前1872番地ほか
遺跡北緯度 36度03分41秒
東経度 140度03分28秒
遺跡標高 13~21m
調査期間 20041201-20050228,20050501-20051231,20061101-20070228
調査面積 8,619㎡
調査原因 島名・福田坪一体型特定土地区画整理事業に伴う事前調査
種別 集落跡
時代 古墳時代奈良時代平安時代鎌倉時代南北朝時代室町時代安土桃山時期不明
遺構と遺物

古墳時代:竪穴住居跡22軒,古墳2基,土坑2基,遺物包含層1か所/土師器,須恵器,土製品(鋤先形土製品・土玉・球状土錘・紡錘車・羽口),石器・石製品(砥石・小玉・臼玉・紡錘車),鉄製品(剣・刀子・鏃・鎌・紡錘車),鉄滓
奈良時代:竪穴住居跡18軒,掘立柱建物跡4棟/土師器,須恵器,土製品(紡錘車・土玉・羽口),石器・石製品(砥石・臼玉・紡錘車),鉄製品(刀子・鏃・鎌・釘・紡錘車),鉄滓
平安時代:竪穴住居跡43軒,掘立柱建物跡1棟,土坑18基/土師器,須恵器,灰釉陶器(椀・瓶),土製品(土玉・紡錘車・羽口),石器・石製品(砥石・紡錘車),鉄製品(刀子・鏃・鎌・釘・鋤先・紡錘車),銅製品(耳環),鉄滓
中世:地下式坑3基,堀跡1条,溝跡7条,水田跡2か所,井戸跡2基,土坑144基,柵跡3列,段切り状遺構1か所/土師質土器,瓦質土器,陶器(灯明皿・碗・火鉢・壺・甕),磁器(碗),瓦,石器・石製品(砥石・石臼・五輪塔地輪),鉄製品(刀子・鎌),古銭(洪武通寳),木製品(曲物・擂粉木・把手・梁材・杭),漆器(椀),馬骨
不明:掘立柱建物跡4棟,溝跡24条,井戸跡2基,土坑202基,ピット群2か所,不明遺構2基/縄文土器片,土師器片,須恵器片,陶器(碗・大皿・甕・短頸壺),磁器(碗),瓦,土製品(土玉),石器(尖頭器・鏃・剥片・砥石),鉄製品(刀子),鉄滓,馬骨

特記事項・要約 過去の調査結果を含めると,古墳時代から平安時代にかけての竪穴住居跡2221軒,掘立柱建物跡356棟が確認されている県内最大級の集落跡である。今年度報告の調査区からは,台地の南東部と南西部で,古墳時代から平安時代の集落跡のほか,2基の円墳や中世の水田跡が確認されている。第2569号住居跡から鋤先形土製品が4点出土している。また,水田跡に伴う第187号溝跡から水利施設と考えられる杭列が確認されている。
  • 島名熊の山遺跡 12区遠景

  • 島名熊の山遺跡 第1号墳完掘状況