報告書

東岡中原遺跡

書名ふりがな ひがしおかなかはらいせきよん
書名 東岡中原遺跡4
副書名かな なかね・こんだだいとくていとちくかくせいりじぎょうちないまいぞうぶんかざいちょうさほうこくしょ
副書名 中根・金田台特定土地区画整理事業地内埋蔵文化財調査報告書
巻次 8
シリーズ名 茨城県教育財団文化財調査報告
シリーズ番号 251
編著者名 駒澤悦郎
編集・発行機関 財団法人茨城県教育財団
発行年月日 20050325
郵便番号 〒310-0911
住所 茨城県水戸市見和1丁目356番地の2
電話番号 029-225-6587
遺跡名ふりがな ひがしおかなかはらいせき
遺跡名 東岡中原遺跡
所在地ふりがな いばらきけんつくばしおおあざひがしおかあざにしおか
遺跡所在地 茨城県つくば市大字東岡字西岡128番地ほか
遺跡北緯度 36度05分50秒
東経度 140度07分12秒
遺跡標高 23.1~25.3m
調査期間 20011201-20020131
調査面積 1735㎡
調査原因 中根・金田台特定土地区画整理事業に伴う事前調査
種別 包蔵地/集落跡/その他
時代 旧石器時代縄文時代奈良時代平安時代江戸時代
遺構と遺物

旧石器時代:石器単独出土地点1か所/石器(彫刻刀形石器・掻器・角錐状石器・石核・2次加工を有する剥片・削片・剥片)
縄文時代: 縄文土器(深鉢),石器(剥片),土製品(耳飾り)
奈良時代: 竪穴住居跡6軒,掘立柱建物跡5棟/土師器(坏・高台付坏・盤・皿・蓋・鉢・甕・甑),須恵器(坏・高台付坏・盤・高盤・蓋・鉢・鉄鉢形土器・長頸瓶・短頸壺・壺・甕・甑コップ形土器・捏鉢),灰釉陶器(長頸瓶),瓦(平瓦),土製品(支脚),石製品(紡錘車),金属製品(刀子・鏃・釘)
平安: 竪穴住居跡4軒,掘立柱建物跡1棟,溝1条
近世: 掘立柱建物跡1棟,土坑36基,溝6条/陶磁器(碗・擂鉢・灯明皿),土師質土器(内耳鍋・カワラケ),石製品(砥石)
不明: 仏像鋳型

特記事項・要約 これまでの調査により,当遺跡は8世紀初頭から10世紀初頭を中心に隆盛した集落跡であることが判明している。今回の調査区でも,該期の一群を形成する掘立柱建物跡や,遺物を大量に出土した竪穴住居跡などが発見された。その他,旧石器時代の荒屋型彫刻刀形石器を含む細石刃石器群や縄文土器片,近世の遺構・遺物も僅少ながら出土していることから,旧石器時代から近世にかけて,断続的に土地利用された複合遺跡である。特に,古代においては,隣接する金田官衙遺跡との密接な関連性が考えられる。
  • 東岡中原遺跡 完掘状況(中央部)

  • 東岡中原遺跡 遠景(南方から)