報告書

須賀下東遺跡

書名ふりがな すがしたひがしいせき
書名 須賀下東遺跡
副書名かな ひがしかんとうじどうしゃどうみとせん(いたこ~ほこた)けんせつじぎょうちないまいぞうぶんかざいちょうさほうこくしょ
副書名 東関東自動車道水戸線(潮来~鉾田)建設事業地内埋蔵文化財調査報告書
シリーズ名 茨城県教育財団文化財調査報告
シリーズ番号 440
編著者名 茂木悦男
編集・発行機関 公益財団法人茨城県教育財団
発行年月日 2020(令和2)年3月16日
郵便番号 〒310-0911
住所 茨城県水戸市見和1丁目356番地の2
電話番号 029-225-6587
遺跡名ふりがな すがしたひがしいせき
遺跡名 須賀下東遺跡
所在地ふりがな いばらきけんほこたしのともすがした859ばんち1ほか
遺跡所在地 茨城県鉾田市野友須賀下859番地1ほか
遺跡北緯度 36度8分49秒
東経度 140度29分29秒
遺跡標高 20m
調査期間 20170403~20170831 20180401~20180531
調査面積 (H29)5,517㎡ (H30)1,710㎡ (合計)7,227㎡
調査原因 東関東自動車道水戸線(潮来~鉾田)建設事業に伴う事前調査
種別 集落跡/生産跡/その他
時代 縄文時代古墳時代奈良時代平安時代室町時代江戸時代時期不明
遺構と遺物

縄文:土坑3基/縄文土器(深鉢),石器(尖頭器・石鏃・磨製石斧・敲石・石核・剥片)
古墳:竪穴建物跡24棟,鍛冶工房跡1基/土師器(坏・椀・器台・炉器台・高坏・壺・甕・小形甕・甑・手捏土器),須恵器(坏・蓋),土製品(土玉・管状土錘・支脚・羽口),石器(砥石),石製品(金床石),金属製品(刀子・鏃・鎌・釘・鉄斧),椀形滓,鉄滓
奈良:竪穴建物跡21棟,溝跡1条/土師器(坏・高台付坏・椀・鉢・甕・小形甕),須恵器(坏・高台付坏・蓋),土製品(土玉・管状土錘),金属製品(刀子・鎌),木製品(巻斗カ),鉄滓
平安:竪穴建物跡2棟,鍛冶工房跡1基,土坑1基/土師器(坏・甕),須恵器(坏・高台付坏・盤・長頸瓶・甕),土製品(土玉・管状土錘・羽口),石製品(金床石),金属製品(刀子),椀形滓,鉄滓
室町・江戸:道路跡1条,溝跡1条/銭貨
不明:竪穴建物跡2棟,土坑74基,溝跡11条,炉跡3基,ピット群3か所/土師器(坏・甕),土製品(泥面子・羽口),石器(尖頭器・鏃・磨製石斧・敲石・紡錘車・石核・剥片),金属製品(煙管・銭貨),椀形滓,鉄滓

特記事項・要約 当遺跡は平成29・30年に調査され,竪穴建物跡が49棟(古墳時代24,奈良時代21,平安時代2,時期不明2)のほか,鍛冶工房跡2基などを確認した。調査の結果,当遺跡の集落は古墳時代前期に成立し,古墳後期から奈良時代にかけて拡大し,平安時代には縮小することが分かった。また,鍛冶工房跡からは羽口や椀形滓,鉄滓など多くの遺物が出土し,長く鉄生産が行われていたことが分かった。
  • 写真1 平安時代 第2号鍛冶工房跡

  • 写真2 鍛冶関連遺物 (鉄製品・羽口・鉄滓・鍛造剥片・粒状滓)