お知らせ

令和6年度 第1回発掘調査遺跡・調査成果展示会「古房地遺跡」を開催しました

2024.8.27

イベント

令和6年4月から調査を開始した日立市の古房地遺跡については、現地説明会を開催するべく、関係諸機関と相談してきましたが、発掘現場が交通量の多い国道沿いであるなどの安全上の課題から、現地説明会開催は断念しました。
代わりに調査成果の写真パネルを中心とした展示会を開催することにし、令和6年7月24日(水)~30日(火)の期間で、日立市久慈交流センターをお借りして、古房地遺跡の調査成果展示会を開催しました。24日以降、久慈交流センターを利用された多くの市民の皆様に、調査成果の写真パネルをご覧いただくことができました。事前に準備した配付用の展示会資料150部が、29日(月)の午後までにすべて無くなるほどの盛況ぶりでした。
29日(月)は、調査担当の調査員が、古房地遺跡から出土した土器などを持参し、パネルと用意した資料を使いながら、調査成果について説明しました。当日は、出土品が見られるということもあり、小・中学生を含む多くの市民の皆様に足を運んでいただきました。短い時間ではありましたが、活発な質疑応答も交わされ、会場は郷土の歴史を語り合い、古代の生活に思いをはせる和やかな時間が流れました。
参加者からは、
「毎日通勤している道路の脇に、遺跡があることに驚いた。」
「古代の文字資料を間近に見ることができ、とても感動した。」
「他の遺跡の現地説明会で須恵器の坏は見たことがあるが、双耳坏は初めて見た。」
など、郷土に残された遺跡や歴史を身近に感じ、また、遺跡の発掘や考古学についても知ることができたといった感想が聴かれました。
最後になりますが、快く展示会場としてロビーや備品をお貸しくださった日立市久慈交流センターの職員の皆様に、心より感謝申し上げます。